コロナご進講から見えたお二人の対等な姿。令和流育まれる天皇と雅子さま

コロナご進講から見えたお二人の対等な姿。令和流育まれる天皇と雅子さま

令和の2年目が、静かに始まった。新型コロナウイルスの影響で、陛下と雅子さまも赤坂御所での巣ごもり暮らしを強いられている。

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学習院女子高等科卒業式にあたり、マスク姿の愛子さまが報道陣の前で撮影に応じたのが、3月22日。陛下と雅子さまは式に出席せず、「御感想」を発表しただけとなった。結びは、「新型コロナウイルスの感染拡大の終息」を願う言葉だったが、その日以来、ご一家が国民の前に姿を表す機会は消えたままだ。

この事態を、令和の皇室にとっての「試練」と表現していたのは、名古屋大学大学院の河西秀哉准教授。上皇陛下と美智子さまはいち早く被災地に駆けつけるなど、国民に寄り添うことで尊敬を集めた。その「平成流」皇室が、このままでは成り立たなくなる。国民生活が揺れる中、天皇の存在感が薄いまま時間が過ぎてゆくのは深刻な問題。そのような指摘だった。

すべて新型コロナウイルスゆえということは、もちろん河西さんも承知の上だ。令和を覆う厄災は、平成のそれとは全く違う。「被災地」どころか、どこにも出かけられないのだから、お二人にとって確かに試練だろう。しかもやっかいなことに、いつまで続く試練なのかがまるで見えてこない。

等距離の二等辺三角形の関係

暗い話になってしまった。

とはいえ、新たな道はあるはずだ。「平成流」とは違う、「令和流」で国民とつながる道が必ずある。そしてその入り口は、すでにもう見えている。そう思ったのが、直近のお二人の写真だった。

4月10日、陛下と雅子さまは新型コロナウイルス感染症専門家会議の尾身茂副座長を赤坂御所に招き、説明を受けた。その時の写真が、宮内庁から公表された。陛下と尾身さん、雅子さまと尾身さん、等距離に座っていた。尾身さんを頂点にした二等辺三角形になっていて、これが令和流の入り口。そう思った。

少し説明しよう。もし「説明を受けるのは陛下、雅子さまはオブザーバー」であれば、二等辺三角形にはならないはずだ。雅子さまは少し遠い所に座るから、尾身さんと雅子さまを結ぶ線が長くなる。つまり、お二人が対等に説明を受けている。その証が二等辺三角形というわけだ。

陛下と雅子さまには、対等な空気が流れている。そのことを、実は前から気づいていた。きっかけは、2019年11月10日の「祝賀御列の儀」だった。

11万9000人が沿道に集まったパレード。雅子さまは笑顔で手を振り、時に涙をぬぐった。雅子さまの思いが、ひしひしと伝わってきた。だが、お二人の空気感がはっきり伝わってきたのは、パレードではなくその前後だった。

あの日のテレビ中継は、お二人が皇居・宮殿の車寄せに出てくるところから始まった。出発までの数分間の様子も、画面に映った。意外だったのは、お二人が何度か会話を交わしていることだった。陛下が雅子さまに声をかけ、雅子さまは短く返す。そのたびに、顔を合わせるお二人。

上皇陛下と美智子さまが念頭にあった。お二人ならただ前を向き、出発を待ったのではないだろうか。NHKのアナウンサーが、「優しい表情で、会話をされていますね」と言っていた。きっと私と同じように、新鮮さを感じたのだと思う。

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